今さら聞けない⁉簡単・便利なデジタルサイネージの魅力

お店のメニューボード、駅の柱、バス車内の案内表示など、様々な場所で見かけるようになったデジタルサイネージ。
ここでは、そんなデジタルサイネージの仕組みや魅力についてご紹介したいと思います。

デジタルサイネージの仕組み

デジタルサイネージを英語で書くと「digital signage」。それぞれ直訳すると「電子-看板」となります。つまり、電子機器を用いて、視覚的に情報を提供するものがデジタルサイネージということになります。

デジタルサイネージは基本的に「STB+ディスプレイ」の組み合わせでできています。
STBとは「Set Top Box」の略で、動画や画像などをディスプレイに表示させるために必要な機械のことを指します。STBは小さな箱のようなもので、パソコンのように実際にWindowsなどが搭載されているものもあります。

また、デジタルサイネージ用のものもあれば、ケーブルテレビから提供されるようなテレビチューナー内蔵のものやそもそもディスプレイに内蔵されているものもあり、一口にSTBといっても、その種類は様々です。
ちなみに、STBはかつてブラウン管テレビの上に置かれることがほとんどだったため「Set(置く)Top(上)Box(箱)」と呼ばれたことが由来だそうです。

ディスプレイとは画面のことで、多くのものは家庭用のテレビのような形をしています。
ただし、デジタルサイネージ用(業務用)のディスプレイが家庭用のテレビと異なっている点としては、耐久性が高いこと、用途に応じて様々な機種があること、屋外用の機種があることが挙げられます。

屋外でスマートフォンを使用するとき、「画面が暗くて見にくい!」といった経験はありませんか?
それと同じように、家庭用のディスプレイの明るさも太陽光と比較すると負けてしまうため画面が見にくくなります。
その一方で、屋外用のディスプレイは屋内用のディスプレイよりも明るく表示できるように設計されているため、太陽光にも負けずハッキリと表示することが可能となります。

コンテンツの種類は大きく3つ

  • 静止画コンテンツ
    静止画を組み合わせてスライドショー表示させることが可能
  • 動画コンテンツ
    高いアイキャッチ効果で訴求力のある情報を伝えることが可能
  • 音声付きコンテンツ
    BGMや効果音などの音声情報から人の注意をひかせることが可能

デジタルサイネージを導入することによるメリットは様々ですが、ポスターのような紙媒体との大きな差は、やはり「動画を表示できる」ことです。
広告に動きをつけたり、数秒おきに表示するコンテンツを変えたりすることによって、通行人やお客さんから注目してもらうことができ、飽きずに広告を見てもらうことができます。

コンテンツ配信方法は大きく3つ

  • スタンドアロン型
    画像や動画のデータの入ったUSBメモリなどをSTBに差し込んで配信する
  • オンプレミス型
    パソコンで配信設定を行い、会社や組織の中だけのネットワークで配信する
  • クラウド型
    パソコンで配信設定を行い、インターネットを通して配信する

会社や大型店舗などの大きな施設で複数のデジタルサイネージを導入した場合、オンプレミス型やクラウド型であれば、複数のデジタルサイネージの表示内容を一括変更することが可能です。ポスターを印刷するコストや、ポスターを一枚一枚貼り替える作業を削減できます。

まとめ

簡単・便利なデジタルサイネージの魅力について、ご理解いただけたでしょうか。

ネットワークを使用する配信方法の場合はリアルタイムに情報を更新することができるため、地震などの災害時・緊急時には、すぐに情報を提供することが可能になります。
そのため、現在では総務省もデジタルサイネージの活用に取り組んでおり、2020年には街中の大型ビジョンを用いた災害情報提供の実証実験も行われました。
参考:デジタルサイネージを活用した災害関連情報の伝達に関する実証

あらゆる場面・場所で使われているデジタルサイネージ。
ただ単に紙のポスターをデジタルに置き換えているだけではなく、魅力的な広告配信・コンテンツ提供や掲載する内容変更の効率化、迅速な情報提供による災害時の安全確保など、様々なメリットがあるデジタルサイネージは私たちの生活になくてはならないものと言えるでしょう。

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