わたしたちの生活を支えているネットワークカメラ

突然ですが、みなさんは「ネットワークカメラ」ってご存じでしょうか?

ネットワークカメラ?ネットワークカメラって何?という方も多いかもしれません。ですが、私たちが日々の生活を送る上で一日に一度はネットワークカメラを目にしている可能性が高いです。
「え、嘘?ほんと?」と思った方、「あぁ、監視カメラのことね」と思った方など、人によって様々な反応があるかと思います。

普段の日常生活においては特別意識していないネットワークカメラですが、実は私たちが想像するよりも多くのネットワークカメラが世の中には普及しており、もはや現代社会にとってなくてはならないものなのです。

今回のコラムでは、そんなネットワークカメラについてできるだけわかりやすく、私たちの生活にどう役立っているのかをお伝えしていければと思います。

通信システムを活用した「ネットワークカメラ」

まず初めに、ネットワークカメラの“ネットワーク”の部分について簡単に説明していきたいと思います。

ネットワークとは、一般的に「網」を意味する英単語「network」が語源で、コンピュータシステムにおける通信システムのことをコンピュータネットワークと言います。
それがコンピュータネットワークの“コンピュータ”を省き、「ネットワーク」だけで、通信システムやインターネットを表す用語として認識されるようになりました。

私たちが普段使っているスマートフォンで、遠く離れた人とやり取りができたり、SNSを利用できたり、世界各地で起こっているニュースを瞬時に受け取れることができるのは、みなさんの利用しているスマートフォン(端末)がネットワークに接続されているからなのです。
みなさんが普段から利用している「Wi-Fi」や「4G」、「5G」なんかもネットワーク技術によって成り立っているものなのです。

こうした通信システムを活用したカメラが「ネットワークカメラ」です。
参考:ネットワークとは?初心者にもわかりやすく解説

様々な場所・用途で活用されている

みなさんにとって最も身近なネットワークカメラは防犯カメラだと思います。

コンビニやスーパーマーケット、商業施設や公園(屋外)など、いたるところでネットワークカメラが防犯カメラとして既に使われています。
危険行為等を録画することでトラブルの回避や解消に役立っている他、防犯カメラの存在そのものが犯罪行為や迷惑行為を抑止する効果を持っているとも言われています。

また、インターネットを通じてどこからでもリアルタイムの映像を確認することができる機能を備えているものもあります。
記録として残せるだけでなく、リアルタイムの監視もできるネットワークカメラは様々な用途で利用することができます。

事故を未然に防ぐ防犯カメラ

さらに防犯カメラを深堀すると、ネットワークカメラの映像からリアルタイムで迷惑行為や危険行為を検知し、管理者に通知するシステムもあります。それがAIを活用したネットワークカメラ(AIカメラ)です。
迷惑行為や危険行為を学習させたAIシステムを組み合わせることで、AIカメラ独自に判断・検知することが可能となります。

また、これらAIカメラの精度は技術発展により、危険行為の準備段階にあたる“周辺のうろつき行為”なども検知できるようになりました。
それにより、従来の防犯カメラの役割である録画や監視だけではなく、迷惑行為や危険行為を検知し、管理者に通告することで事故や事件を未然に防ぐことができるようになっています。

マーケティング活動にも活用されている

セキュリティや防犯以外の観点からも、ネットワークカメラが役立っていることがあります。それは、ネットワークカメラのマーケティング活用です。

例えば、飲食店の店内にAIシステムと連動したネットワークカメラを導入したとします。
「どのような時間帯にお客さんが多く訪れるのか」とか、「来場者のおおよその年齢や性別はどうか」などのお客さんのデータを、ネットワークカメラを通じて取得することができます。
こうしたデータを活用し、新たなサービスの開発なども行うことだってできます。

他にも、ペットを飼っている方に向けて、不在時の自宅のペット映像が、自宅に設置したカメラ映像を自分のスマホで確認できる見守りサービスもあります。
危険物を扱う工場や採掘現場などの過酷な状況で働く従業員にカメラを身に着けてもらい、遠隔で安全を確保するといった使い方など様々な場面で多種多様な使い方がされています。

まとめ

ネットワークカメラは防犯カメラとしての役割だけではなく、企業のマーケティング活動やペットの見守りサービスなど、ありとあらゆる場面で利用されています。

テクノロジーを活用し、わたしたちの生活を安全かつ便利にしてくれていることは言うまでもありません。
今後ネットワークカメラを見かけた際には、ぜひ、その働きに注目してみてはいかがでしょうか。

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